TGV
今朝、新聞を開いたら、フランスのTGVが時速574.8Kmの世界最高記録を出したニュース。 すごいね。 これって、この前、高知空港で胴体着陸したプロペラ機のDHC-8の巡航速度よりもちょっと遅いくらいじゃないかな。 引退したYS-11よりも速い! 陸上を行く乗り物がこんなに速くて大丈夫なの?
そのTGV、乗ったけど、あまり速く走ってる実感はなかったね。 最高速度は新幹線と同じくらいだから充分速いはずなんだけど、だだっ広い、麦畑が延々と続く平野をまっすぐに走っていくから、速いという感覚がないんだな。 飛行機に乗ってるのと同じようなもの。 それに比べて新幹線は、都市のビルが建ち並ぶ中を高速で走ったり、平地から山間へと景色がめまぐるしく変わっていくから、スピード感が存分に味わえる。 よくぞこんなところを高速で、と思ったりするものね。
さてさて、最高速度ではトップの座をTGVに譲る新幹線だけど、表定速度とか頻発性は新幹線が上。 でも、社内設備やサービスはちょっとお粗末かな。 新幹線が機能一点張りの車内設計で 『運ばれてる』 という感じを受けるのに対して、TGVの車両は 『人を乗せるもの』 という感じを受けたね。 でかいテーブルを真ん中に据えた4人掛けのコンパートメントは、窓側に座ったら通路に出られないという不便この上ないものだけど、ヨーロッパの人の成熟した大人さ、を感じたね。
そろそろ新幹線も、大人の乗り物に脱皮してほしい気がします。
画像。 パリ・リヨン駅で発車を待つTGV。
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