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2007年5月24日 (木)

消極的自殺

 ヤツは、消極的に自殺をしたんじゃないかと思う。

 火葬場で、遺体をダビに付している間、家族の方と話をする機会があったんだ。 その時、たぶんお兄さんだと思うけど 『ずいぶん体調が良くなかったんですよ』 と話をされたんだ。 それを聞いて、なんとなく俺の中で繋がったものがあったんだな。

Br07_092s5 たとえば自分が、不治の病だったとする。 不治ではなくても、治そうとするには莫大な金と時間が必要な身体だったとする。 そんな時、どうする? 俺、家族もなくて、特定に関係を結んでいる人もいなければ、治す努力をしないかもしれない。

 浅田次郎の作品に“うたかた”という小説がある。 団地に一人で暮らしているおばあさんが餓死していく話なんだ。 そのおばあさん、悲惨に餓死するんじゃなくて、理由があって餓死することを選ぶんだよ。 今日からと決めた日から食べ物を断って、死が訪れるのを待つ。 そこには悲惨さはない。 読み終えて、なぜか清々しい気持ちになったんだよな。

 ヤツもその道を選んだような気がする。

 
画像。 バリ島のリゾート。 角を曲がればそこにいそうな気がする。

 

Aa6 いまだに引きずってるなぁ。 何にもしてあげられなかったことの後悔かなぁ。 さっき電話をしてみたんだけど、出なかったよ。 あたりまえだけど。

 

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