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2008年4月 9日 (水)

啓太の場合 トコロテン Ⅰ

 肌を重ね合い、昂ぶる衝動を抑えきれなくなってくる。 喉の奥からの絞り出るような咆哮は相手の皮肉な笑いを誘い、身体の中のある一点だけを責め立てるその動きは激しさを増すばかり。 肉壁がヤツのデカさをしっかりと認識しだし、形すらもわかるくらいに敏感になる。 『ヤバイ・・・』
 

Sos007z 啓太は普段は相手を攻める立場でやることがほとんどだ。 それが、啓太が本来持っている性格からきていることは確かなのだ。 ただ、相手によってはまれに受ける側でやることもある。 そんな、たまにしかウケ役をやることがない啓太だけれども、いわゆる、トコロテンと呼ばれるものを味わったことが、過去に三度だけあった。 相手を射かせたことは若いころから何度かあって、そんな自分を誇りに思うこともある啓太なのだが、初めて自分自身が味わったときは、その後長い間ずいぶん落ち込んでしまったものだった。

 『この僕が、って』

 
 仰向けにベッドに横になっている啓太を、ヤツは不敵な笑いを顔に浮かべながら見降ろしていた。 啓太がいま見上げているヤツとは、過去に何度か肉体関係を持ったことがあった。 肩幅が広く厚い胸をした筋肉質の身体にデカイ竿を持つあっさり顔をしたヤツは、まさに啓太のタイプ中のタイプ。 ただ、セックスについてはヤツはちょっとSの傾向を持つタチで、同じ傾向の啓太とはある意味相容れない存在ではあったのだ。 ただ、肉体を重ねるたびにその肌合いの心地よさが、啓太の全身を麻痺させていっていた。

 
Ie_023z 啓太の手は白い紐のようなものでベッドに括り付けられ、もがけばもがくほどその紐が腕に食い込んで動く自由を奪っていった。 不敵な笑みをたたえながらも、ヤツの動きは最初はやさしい。 長い時間絡みあっていた舌を離し、ヤツの唇は啓太の腋の下を、乳首を、わき腹を、いきり勃ったイチモツを、たっぷりと時間を掛けて這い回っていく。 そのあいだ中啓太は、わずかに動く腰だけでその快感を表現していく。 

 目を閉じ、たっぷりと快感に酔っていた啓太は、いきなり髪の毛を掴まれて我に帰って目を開けた。 目の前にヤツのデカイ雄。 赤黒くドクドクと脈打つぶっとい雄を啓太の口に押し込もうと馬乗りになって見降ろしているヤツの冷たい笑みが目に入った途端、啓太の理性はすっかりどこかに行ってしまっていた。

 
 啓太の場合 トコロテン Ⅱ つづく
 

 

Pm001 別冊、49の嘘。 久しぶりに書いてみました。 今回の主人公は啓太。 新しい、若い野郎の体験を、シリーズ化していきます。

 

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