艶話 眼差し

2007年1月13日 (土)

眼差し あとがき

 この物語の“ヤツ”は、ほんとうにわがままなヤツです。 溢れるほどの自信が、相手にはわがままと映るのです。 ただ、彼の持つ自信は、経験に裏付けされたものではありません。 無知からきているのです。

C98is514 人は人生の中で、何度かの挫折を経験しながら大きく育っていくものです。 中学から高校への進学、高校から大学への進学。 最高学年からまったくの下っ端へいきなり落ちる時に、いっぱしの大人だと思っていた自分の小ささに気がつきます。 社会に出て就職をした時、自分の小ささを痛感された方はたくさんおられるでしょう。 ただ、その何度かの転換期で挫折を経験しなかった人は、自分の小ささを知らないまま大人になってしまいます。

 この物語のヤツは、まさにそういうヤツです。 彼は大学を出るまで、彼の思う道を進みつづけてきました。 小さな失敗や悔しい思いは何度かしたでしょうが、悔い改めることになるような内容の挫折は経験していません。

 そんな彼は、社会に出る時に初めて自分の思いどおりにいかない社会を経験しました。 予定どおりの就職ができなかったのです。 そこで仕方なく、そこにある仕事について次を目指しました。 彼は何とか予定した道に戻ろうとしますが、何度もそのチャンスを自分から潰していきます。 友人や先輩のアドバイスを、彼はことごとく無視していきました。 彼は、周りの人の声に耳を傾けるという経験をしたことがなかったのです。 指摘やアドバイスを受け入れるどころか、聞く耳すらも持ち合わせてなかったのです。 そしていつしか、周りにいた友人や先輩がいなくなっていきました。

 龍生が“ヤツ”と知り合うのは、彼が自信いっぱいで社会に出た直後のことです。 挫折を挫折と気づかず、道からもどんどん外れはじめる頃に、初めての関係を持ちました。 

 
 人は自分ひとりきりでは成長しません。 周りの人の影響を受けながら、その人たちからさまざまなことを学ぶことで成長していきます。 ヤツは、龍生といる数年間の間にたくさんのことを学びました。 龍生もまた、彼から多くのことを学びました。

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2007年1月11日 (木)

艶話 眼差し 第3話

 灯りをほどよく薄暗くした部屋。 洗いたてで少し糊のきいたシーツの上、今日の龍生はヤツの舌の感触を自分のモノで楽しんでいた。 そう、初めてヤツは、龍生のモノを口に含むことをしたのだ。

 眼差し 第2話 からのつづき
 

 唇が触れる。 ヤツは拒まない。
 舌を差し込んだ。 ヤツは拒まない。
 ヤツの舌を唇で挟んで龍生の口の中へ導いた。 ヤツは拒まない。
 龍生の口の中をヤツの舌が動き回る・・・ 

 うつ伏せに寝かる。 これも初めてのことだ。 ヤツはいままで、身体のうしろ側を愛撫されることを頑なに拒み続けていた。 それが今日は・・・

Cz99jmc2310 よく発達したケツを持ち上げるようにして、龍生はヤツのふたつの盛り上がった丘の谷間に舌を這わせる。 上半身は、胸ぼ毛もへそから股間へと続く毛も薄っすらとしたものが身体を覆っているのだが、下半身はびっしりと黒い毛が密生している。 玉袋から後ろへと続く黒い茂みの中を、龍生は舌で目標を探す。 密生した茂みの中のポッカリと開いた穴。 そこをやさしく舐めてやると、めったに声を出さないヤツの口から、声にならない声が漏れはじめた。

 「どうした、気持ちいいのか」
 「・・・・・」
 「ケツの穴、感じるのか」

 はじめてスタイル。
 ヤツの脚の筋肉の強張りで、緊張しているのが伝わってくる。
 ケツを後ろに突き出して龍生の舌の愛撫を受ける。
 毛に覆われたその中心部分が、ヒクヒクと開いたり閉じたりを繰り返す。
 袋の付け根まで舌を移動させる。
 ふぅ~と息を吐いて腰をよじる。
 その先のヤツのぶっといモノを手で優しく揉んでやる。
 竿の先から溢れる汁でヤツの亀頭をゆっくりとこねる。

 男の穴への初めての愛撫を受けはじめた時は緊張で身体を硬くしていたのが、慣れるにしたがって感じる部分を自分から龍生の舌のところに持ってくるようになった。 自分からケツを突き出し龍生の舌を求めるようにまでになったヤツの最も感じる部分を、もういいと言うまで舐めてやる。 そう、ヤツとのプレーは、ヤツがもういいという意思表示をするまでやめることを許されていないのだ。

 いつになく長くそのスタイルで楽しんだあとヤツはやっと満足をしたのか、仰向けになり頭の上で手を組んで最後をねだるスタイルを取った。 いつものことなのだが、ヤツは龍生の身体には一切触れてこない。 龍生が要求することには逆らわないのだが、龍生をどうかすることは一切ない。 龍生はそれで充分満足していた。 硬く締まったに筋肉の上に薄く脂肪をまとった理想的な肉体。 びっしりと黒い毛に覆われた下半身から突き出した硬すぎるくらいに硬く、太すぎるくらいに太いイチモツは、龍生を飽きさせることがない。

 太く硬いヤツのイチモツを、横から咥えて唇を上下に動かす。
 ヤツの硬い亀頭から、透明の汁が溢れ出る。
 その汁を舌ですくって、大きく開いたカリに塗り込む。
 最後が近い。

 いつもなら、ヤツはここで快楽の頂点へ一気に登りつめていくのだが、寸でのところで俺はヤツの竿への愛撫を止めた。 今日の俺はシャワーを浴びている時から、ヤツとの関係をもう一歩進める決心をしていたのだ。 いつもと違う流れにヤツがまだ戸惑っている隙に、龍生はヤツの手に龍生の固いデカイ雄を握らせた。

 
Cz06jga261c_1  ベッドの上で仰向けに大の字になった龍生の雄に、ヤツの舌が絡んでいる。 龍生の太い竿を手で扱きながら、ヤツは竿の先のデカイ亀頭を口いっぱいに頬張っている。 歯が当たる。 痛い。 だが、それでいい。 いずれ上手くなる。 ヤツはデカイ雄を扱いあぐねながらも、一生懸命に龍生に快楽を与えようとしているようすが、充分に伝わってくる。 そんなヤツを龍生は可愛いと思った。 愛しくなり龍生はヤツの頭をそっと撫でてやると、デカイ雄にしゃぶりつきながらヤツは下から龍生を見上げた。

 それだけで龍生は射そうになった。 ヤツの手と舌の刺激で、もう射く寸前まで登りりつめていた。 ヤツのテクニックだけでそこまで行っているのではない。 もちろん、デカイ龍生自身はヤツからの直接の刺激で充分快感を得ていたが、ヤツの一生懸命さが龍生の快楽を大きく押し上げていっていた。

 根元からまっすぐ伸びる龍生の雄は、もう目いっぱいに堅い。
 多くの穴を知っているその太い雄は、黒く赤く怪しく光っている。
 長い竿の先の大きな亀頭が、傘をいっぱいん広げてヤツの口を圧倒する。
 カリを舐めろと言う龍生の命令に、ヤツは素直に従っている。
 舐めながら、時々ヤツは龍生を見る。
 亀頭を口に咥えながら、ヤツはあの眼差しで龍生を見つめる。

 その眼差しが、龍生に無上の快感を与えた。

 射く・・・。 龍生がヤツの口を、龍生自身から引き剥がし、手だけで扱くように促がした瞬間だった。 両手で一心に扱くヤツの刺激に絶えられなくなった大きく開いた傘の先端から、快楽が勢いよく空中に飛び出した。 

 飛び出す快楽を見ながら、ヤツは龍生の竿を扱き続ける。
 龍生が最も快感を感じるカリの溝を、ヤツは扱き続ける。
 龍生の竿はより固く、亀頭はより大きく膨れ上がる。

 龍生は最初の一撃で感じた以上の快感を、龍生を見つめるヤツの眼差しで感じていた。 その眼差しは龍生に二度目三度目の噴射を誘い、無上の快楽に誘っていった。

 

 胸の中で眠るヤツを、龍生は愛しいと思った。 いつもは龍生に背中を向けて、後ろから抱きかかえられるようにして眠るのだが、今日は龍生の胸に顔をうずめて寝息をたてている。 ヤツは龍生を射かせたあと、龍生の指を自分の男の穴に受けながら射っていた。 いつになく大量に男の歓びを発散して、いま静かに寝息を立てていた。

 『目が覚めたら、キスをしよう。 今日は許してくれるだろう。 なぜ今日は自分から俺のところに来たのかは、聞かないでおこう。 そんなことは、もうどうでもいい』

 

 了。

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2007年1月 8日 (月)

艶話 眼差し 第2話

 水泳で鍛えた筋肉を覆う薄っすらとした体毛。 へそから下の濃い毛に覆われたふてぶてしいほどのヤツの竿。 龍生はそんな身体を持つわがままなヤツに夢中になっている。

 眼差し 第1話 からのつづき
 

Cz97jm224 何があったのだろう。 どうしたことか、今日はヤツから連絡をしてきて、龍生が仕事を終えるまでおとなしく待っていたのだ。 珍しい。 食事に行っても映画を観る時でさえ、主導権はいつもヤツにある。 一度なんかは、待ち合わせの時間に龍生が10分ほど遅れただけで帰ってしまい、メールの返事もしばらく返してこなかったことがあるくらいのヤツだ。 それが今日は・・・

 キスすら焦らして、なかなかしようとはしない。 そんなヤツが、今日は自分からシャワーを浴びにバスルームに入って行く。 それどころか、いっしょにシャワーを浴びようとまで言い出した。 いつもは龍生には何もやらせないヤツだが、今日は違っていた。 自分から服を脱ぎ、形のいいイチモツをブラブラと龍生の目の前に晒していた。 服を脱ぎシャワーを浴びに行く前に、太い竿を自ら扱いて大きくし出していた。 それも、あの眼差しで龍生をじっと見つめながら。
 
  

 少しぬるめに湯を出しながら、龍生はヤツの身体を丁寧に洗ってやる。 長く水泳をしていたヤツの身体は、筋肉の上に薄っすらと脂肪がのってちょうど良い具合に男の色気を発散している。 ボディーソープの泡に包まれた身体に手のひらを這わせると、引き締まった筋肉が心地よい。 上半身に比べるとよく発達した脚とケツ。 そのケツの割れ目に指を這わせ、後ろから玉袋の付け根のあたりをやさしく触ってやると、フゥ~と息を吹きだした。 いつもと違う流れに龍生は戸惑っていたのだが、ヤツも同じように戸惑っているのが身体の強張り方で伝わってくる。

 ヤツの肩越しに下を見ると、長くはないがふてぶてしいほどの太さのモノが頭をもたげ、欲望を露わにしはじめている。 硬い。 竿の太さに比べると少し小ぶりの亀頭だが、ヤツのモノはここもガチガチに固い。 その大きく開いた傘の先を手のひらの一番柔らかいところでなでてやると、ぷっくらと透明の水玉が浮かび上がってきた。

 左手でヤツの男の穴の周りと袋の付け根のあたりを優しくなでてやりながら、もう一方の手で固い傘の先とカリのくびれを丁寧にもんでやる。 今日のヤツは龍生の愛撫をまったく拒まない。 それどころか、龍生の誘導に素直に従ってくる。 シャワーを浴びたあと龍生はヤツの身体をタオルでぬぐってやり、両手に抱きかかえてベッドに寝かせていた。

 「どうした、今日は」
 「何が?」
 「いつもと違うじゃないか」
 「やなら止めるよ」

 身体はすでに求めているのに、口だけはいつものとおり生意気だ。

Gg013_1 龍生の手では持て余すほどヤツのモノは太い。 長さはそれほどでもないが、根元からカリにかけて真っ直ぐに伸びる竿に太い血管が浮いて、見るものを圧倒する迫力で迫る。 その竿は、硬さも熱さも申し分がない。 充分に握り応えのあるイチモツが龍生の手の刺激でますます硬さを増しはじめると、ヤツは自分の腕を自分の頭の後ろで組む仕草をした。 これが合図なのだ。 いまの快感に満足しているというサインなのだ。

 ヤツのモノは、龍生の口には納まりきらないほど太い。 亀頭を口に入れその先へ進もうとするが、ヤツの太いもので口の中がいっぱいになり、それだけで何もしてやることができない。 なので龍生は、硬い亀頭を吸い、カリの溝に唇をあて舌を這わせ、黒い血管が浮き上がって一段と硬くなったヤツのモノを横から愛撫してやるのがやっとなのだ。 それだけでも充分に歓んでくれているのが、亀頭の先から流れ出す汁の多さが物語っている。 

 
 眼差し 第3話 につづく

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2007年1月 5日 (金)

艶話 眼差し 第1話

 『不安な眼差しで俺を見上げる。 それだけで俺は・・・』
 

C98dr121_1 ヤツの身体をはじめて見たのは、いつの頃だっただろう。 薄っすらと胸毛がういた胸に舌を這わせ、身体に不釣合いな太いものをくわえたのは、知り合ってからずいぶんと時が経ってからだった。

 
 沖縄。 龍生は一年に一度は、この南の島で過ごすことにしている。 仕事や生活で疲れた身体と頭を休めるために、休暇を、ひとりでのんびりすることにしていた。 

 今年のその休暇を3週間後に控えた夜、龍生は最近気になっている“ヤツ”を夕食に誘っていた。 ヤツは少し前に仕事を辞めていた。 進んで就いた仕事ではないことと上手くいかない職場でのコミュニケーションの悩みもあって仕事を辞め、ここしばらく沈んでいたのだ。 そんなヤツを元気づけるために夕食に誘ったのだが、思いがけずに弾む会話に気を良くした龍生は、ヤツを沖縄へ誘ってみた。
 

 ヤツは龍生をずっと焦らせつづけていた。 手を変え品を変え、どうなだめてみても、龍生はヤツを落とせないでいた。 一度だけキスをしたことがあるだけで、龍生はまったく手を出せないでいるのだった。

 そんなヤツとふたりで過ごす沖縄の夜、龍生は初めてヤツの裸の身体を見たのだった。 それは、抵抗するヤツのシャツを剥ぎ、無理やりベッドに押し倒した時だった。 唇を奪い、小さな乳首に舌を這わす。 だがヤツはその夜、それ以上のことをされるのを拒んだ。 組み伏せられ粗く息をするヤツの、龍生を見上げる不安な眼差しに射すくめられて、その夜は何もできなく終わっていた。 それからも、龍生がヤツの身体を見ることができるのは、半ば強引に押し倒す時だけなのだ。 ただ、最初の日以来、徐々にでああるが、ヤツは龍生に身体を許しはじめてはいた。
 

 ヤツはいまではそれほど抵抗をしなくなってはいたが、それでもまだ、押し倒されたあともヤツは何をするわけではない。 しばらくは首筋に龍生の舌の愛撫を受けたあと、ヤツは決まってシャワーを浴びに立つ。 ヤツが出たのと入れ替わりに龍生がシャワーを浴びて戻ってくると、ヤツは決まってベッドで大の字に寝ころがって龍生を待ち構えているのだ。

 薄暗くした部屋のベッドの上で、ヤツは頭の後ろで腕を組んで仰向けに横たわっている。 シャワーを浴びて素っ裸で出てきた龍生を、ヤツは真っ直ぐ天井を見上げたままで見ようともしない。 

 見開かれた目。 
 ゆっくり上下している胸毛に覆われた胸に小さな乳首がエロい。
 薄く脂肪が乗った腹筋の上にも薄く毛が覆っていて、たまらなくエロい。
 へそから続く一本の毛の帯が竿に近づくに連れて広がっている。
 その先に、ぶっとい竿が大きく傘を広げて、龍生の舌の愛撫を待っている。

 ヤツの竿は、異様に太い。 長さはそれほどでもないが、真っ直ぐに伸びる硬い竿が少し小ぶりに見える亀頭を支えている。 龍生は精一杯に口を開けてそれを頬張る。 アゴが外れてしまいそうなくらいのそのぶっといモノを、龍生は長い時間をかけて舐めつくす。 

C99jmc230  龍生を見ない。 龍生に触ってこない。 キスも許さない。 だが、龍生がヤツの全身を舐めまわすことは許す。 いきり勃ったヤツのモノに舌を這わすことも許す。 だが、そこまでだ。 龍生の好きな男の穴への愛撫や、ましてや龍生自身のでかいモノを使うことは、許してはもらえないでいるのだ。 そのあと最後は龍生の手と口で射かせてやって終わるのだが、その瞬間までヤツはまったく動かないでいる。 ヤツが満足をしたあと龍生がヤツの身体を見ながら自分で射こうとする時は、もう横を向いて眠る体制をとってしまう。 それでも最初のうちの何度かは龍生はひとりで射っていたのだが、いまではもう、すっかりやらなくなってしまっていた。

 そんなヤツである。 いままでの龍生なら、龍生をこんなふうに扱うヤツは相手にしなかった。 龍生は見られたいのだ。 身体を、でかいモノを、見られたいから龍生は男の前で服を脱ぐのだ。 そんな龍生が、このわがままな自分勝手な若いヤツに夢中になっていた。 それほどにこいつの身体はエロく、目でセックスをする龍生を虜にしていた。

 龍生はヤツを後ろから抱きかかえるようにして眠る。 左手をヤツの首の下に通し、右手はヤツのおとなしくなったモノを掴んで眠る。 そうすることでヤツも眠りに落ちる。

 
 眼差し 第2話 につづく

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