艶話 新しい世界

2007年4月 6日 (金)

新しい世界 あとがき

 男が男に性的魅力を感じる性向は、先天的なものなのでしょうか。 母親の胎内にいるときに、その母親が過度なストレスにさらされてできた子供は同性愛の性向を持つ、という話を聞いたことがありますが、真偽のほどはどうでしょう。 

 この物語の主人公、龍生は、このフィットネスジムでの出来事に遭遇するまで、自分の持つ性向に気がついていませんでした。 だからと言って龍生の中に、それまでその傾向がまったくなかったとは言えません。 実際に男と、自分の意思からことに及んだのはこのときが初めてですが、このときまでに経験はありましたしその際に嫌悪を感じてはいませんでしたから、ひょっとしたらもっと早くにこの世界に踏み込んでいた可能性はあります。 そうならなかったのは、龍生をそこまで導くような強い力に出会わなかっただけかもしれません。

 この世界に足を踏み込む年齢は、人によってさまざまです。 人によっては、振り返れば幼稚園に通っていた時代にその傾向に気がついたと言う人もいれば、結婚をして子供ができて充分にいわゆる普通の男として生活をした末に行き着いた人もおられるようです。

Theboydecemberflavioetgas3 さて、男の世界に足を踏み入れた龍生ですが、龍生にしては珍しく気持ちのこもった交わりを持ったようです。 龍生は、気持ちと実際とは割り切って考える傾向があります。 つまり、人を好きになることと人とセックスをすることとは、必ずしも一致しなくてもいいと思っているようです。 がそれは、どうも、女に対するときだけのようで、対男となると気持ちが先行するようなのです。 今まで書いたいくつかの物語の中に女とのセックスのシーンが登場しますが、そのどれひとつとっても、快楽を求めて、自分の欲求を満たすためだけに交わったことが、想像していただけると思います。

 
 さて、そんな龍生の最初、を紹介いたしました。 このあとも彼は、さまざまな男と関係を持っていきます。 ゆっくりではありますが、そのようすをご紹介していきたいと思っています。 お付き合いください。 

| | コメント (0)

2007年4月 4日 (水)

艶話 新しい世界 第3話

 持ち前の好奇心が、龍生をどんどん深みへと誘っていく。 いけない、と思う気持ちが小さく萎んでいくのに反して、龍生の雄は硬く大きく目覚めていく。

 新しい世界 第2話 からのつづき
 

 その日から、龍生はジムに行くたびに男を捜した。 その男は、見かけるたびにひたすら筋トレに励んでいる。 そんな男を、龍生は以前から一種の憧れの目で見つめていた。 ひたすら柔道に打ち込んでいた先輩を見つめていた同じ目で、男のケツや胸の筋肉の動きを追っていた。 サウナルームでの日から5日、次の金曜日に、スクワットをやっている男を見つけた龍生は、迷わず声をかけた。

Cg_p2_1 「こんばんは、この前はどうも・・・。 スクワット、いっしょにやっていいですか」

 龍生はできるだけさり気なく声をかけた。 あまり構えると相手が引いてしまう。 かと言って馴れ馴れしいのはこんな時によくないのを龍生は知っていた。

 「姿勢が良くないよ。 もっと顔を上げて前を見なきゃ」

 龍生にいろいろアドバイスをしながらも、男の手は龍生の胸や腰や太ももをさり気なく撫でていく。 龍生は身体中を這う男の手の感触を、気持ちよく捉えていた。 シャツの上からだったが、男の手は、龍生の乳首に触れ、腋の下を優しく撫でた。 そのたびに龍生の身体はビクンと反応していた。 ケツの割れ目から玉袋のあたりにかけてを男の手が通った時は、声が出そうになるのを堪えたほどだった。

 龍生の雄はもうめいっぱいに膨らんでいて、スパッツの上からでもその大きさが充分にわかるほどになっている。 もちろん、龍生にアドバイスを続ける男の股間も、ピッチリしたスパッツにはっきりとでかいモノの形が浮かび上がっていた。

 「バーベル、もっと教えてもらえませんか。 俺、まったくの自己流なんで、ゼンゼン成果がないんですよ」
 「いいよ。 じゃあこのあと、飯でも食いにいこうか。 そこでいろいろ話をしよう」

 
 素っ裸でひざまずく龍生の目の前に、でっかいモノをおっ勃てた男が仁王立ちに立っている。 男のモノは今日もまた、赤黒くドクドクと脈打って男の腹にくっついて勃っていた。 顔の前に突き出された男のモノを、龍生はまだ扱えないでいた。 

 ジムを出て飯を食ったふたりは、ほろ酔い加減で男の住む部屋に帰って来ていた。 男にしゃぶられた経験はあるのだが、男を見て興奮したのはこの前がはじめてだという龍生の話を、男は最初は信じないでいた。 他の男ではまったく変化しないのに、あなたにだけは興奮して男がデカクなるのだという龍生のことばを、男は信じてはくれなかったのだ。 

 「じゃあ、俺が教えてやるよ」

 そう言った男の後についてやって来た男の住むこの部屋で、龍生は新しい世界へと踏み込んで行っていた。

 
 龍生自身は、もう射ってしまっていた。 男の手と口の愛撫に、龍生の鍛え抜いたつもりでいた雄はひとたまりもなかった。 女とは違った。 男がどこをどうやれば快楽が得られるのかは、やはり男の方が知っているということだ。 

 身体中を這う男の舌が与える快感に、龍生はのた打ち回った。 腋の下から横腹にかけてが、そんなに感じることを龍生は知らなかった。 ケツの穴を舐められて、飛び上がるほどの気持ち良さを味わった。 玉袋に舌を這わされた時は、射ってしまったかと思った。 デカイ亀頭を咥えられ、太い竿に唇があたるのを感じた時は、それほど感動はしなかったのだが、そのさまを見下ろし、太い竿を咥えているのが筋肉を身体中に纏ったあの男だと改めて認識した瞬間、龍生は大量の悦びを男の顔に向けて飛び散らせたのだった。

 
Gg017 「さあ、俺がやったようにやってみな」

 そのことばに、竿を握ったり亀頭やカリを指で刺激することはできたのだが、口に含むことを龍生はできないでいた。 何度か口を開けて太い竿の先を咥えようとしたが、どうしてもできない。 舌で少し舐めることはできた。 が、それから先が龍生にはどうしてもできないでいた。

 「いいよ。 無理するな。 できる時でいいよ。 急がないよ、俺は」

 男のそのことばに、龍生は涙が出そうになった。 男のその優しさが龍生には新鮮で、うれしくて、ほんとうに涙が出てきてしまった。

 「できなきゃできないでいいさ。 俺はいいよ」
 「いや、やりたい。 俺、あんたのことが好きだから、やりたいんだ」

 龍生は自分が言ったことばに自分で驚いていた。 『好きだから』  男の自分が男を好きと言った。 そう言った自分に驚いていた。

 男は優しく龍生を立たせ、唇を重ねてきた。
 龍生は逆らわない。
 男の舌が龍生の歯をこじ開けて入ってくる。
 龍生は逆らわない。

 
 こうして龍生とその男の生活がはじまった。 龍生の新しい世界がはじまった。
 

 了。

続きを読む "艶話 新しい世界 第3話"

| | コメント (0)

2007年4月 2日 (月)

艶話 新しい世界 第2話

 意識とは別のところで反応する雄。 龍生の身体の奥深くに埋もれていた欲望が、むくむくと頭をもたげはじめた。

 新しい世界 第1話 からのつづき
 

 そのジャグジーでの脚の触れ合いが、男を求める男たちの求愛の合図だということを、この時の龍生はまだ知らない。 それはただ偶然に触れているだけだと龍生は思っていた。 それだから当然それを気にすることもなく、龍生は触れ合う脚をそのままにしておいていた。

Cg_impact7 ジャグジーの中では、龍生はほんの少しだけその男と会話をしただけだった。 もっといろいろ話をしたかったのだが、自分の太ももに置かれた相手の男の手の存在が気になって仕方がなく、龍生はそそくさとサウナルームに移動したのだった。 間髪をおかずに、男も龍生のあとを追う。
 

 サウナルームに入った龍生の後を追うようにして入ってきたその男の股間に置いたタオルの大きな盛り上がりに気がついたと同時に、龍生の新しい生活がはじまった。 その大きな盛り上がりを目の当たりにした龍生が、自分の意識とはまったく違うところで大きくなっていく龍生自身の雄の動きに戸惑いながらも、新世界へ足を踏み込んで行っていたのだ。
 

 龍生は自分のモノを隠さない。 デカイ、衆目に充分耐えるだけのモノを持つ龍生は、どんなところでも自分のモノを隠しはしない。 風呂場でもロッカールームでも、龍生はその普段からデカイ雄をブラブラさせて歩いている。 だから当然このサウナルームでも隣に座る男からは、龍生のダラリとぶら下がったモノは丸見えである。

 男のモノは、膝に置いたタオルを押しのけて、見る見る大きさを増していった。 じっと龍生の股間を見るその男は、自分のでかくなった硬そうなものを隠そうともしない。 普通の何でもないサウナルームで、男をデカクしている男。 それもまったく隠そうとはしない男のでかくなったモノを、龍生はまじまじと見ていた。 

 『どういうことなんだ、これは。 こいつはなぜ、こんなところで堂々と男を誇示してるんだ?』

 男と男がまぐわる世界があることを知ってはいた龍生だが、それがいまこういう形で自分に向かってきている事実を理解できないでいた。 頭では理解していない龍生だったが身体はそうではなかった。 龍生の意識とはまったく関係なしに、龍生の雄はその場の状況に反応しはじめていた。 ムクムクと、ゆっくりではあったが、竿にはチカラがみなぎりはじめ、デカイ亀頭を持ち上げにかかっていた。

 男の手が龍生のでかくなっていく雄に伸びてくる。
 竿を握り、デカイ亀頭を擦る。
 その男の手に反応し、ますます硬さを増す龍生の雄。
 硬く太い龍生の雄が、龍生が興味を抱く男に握られている。

 龍生は男の手に握られた太い竿から身体中に広がっていく、経験したことのない気持ちのいい感触を味わっていた。 女に握られ、女にしゃぶられる時とは違ったまったく初めての快感を味わっていた。

 戸惑いながらも快楽への誘いを受け入れていく龍生。 だめだ、やめろという思いが頭のどこかにあるような気がしている龍生だが、持ち前の好奇心の膨らみがその思いを押さえ込んで、龍生の雄をよりデカク膨らませていく。

 男の手は的確に、龍生の感じるツボを捉える。
 デカイ亀頭の表側に、鈴口から浮き出てくる先走りを塗りつける。
 大きく張ったカリを、手のひら全体で包んで揉む。

 男の手のテクニックは、龍生自身の手よりも、今までのどの女の手よりも早く、龍生を頂点へと向かわせていく。

 龍生は男のモノに手を伸ばした。 やってはいけないという思いに好奇心が勝ったのだ。 龍生は自分以外の男のモノに触ったことはなかった。 女の穴は、手でも唇でも舌でも、そして龍生のデカイ雄自身でも嫌と言うほど味わっていたが、自分以外の男のモノに触れるのは初めてだった。

Gz_bill092 硬い。

 赤黒くズル剥けの男のモノが腹にぴたりとくっついて天を仰いでいる。 筋肉を幾重にもまとったその男の身体によく似合ったぶっといモノが、先走りを滴らせて龍生を待っている。 龍生は、恐る恐る握ってみた。 硬い。 龍生も自分の固さには自信があったが、男のモノはそれ以上にガチガチに固い。 大きく開いた鈴口から溢れる先走りを指で広げながら、龍生は男のデカイ亀頭をゆっくりなではじめた。 とその時・・・

 サウナルームのドアのところに人の気配を感じた男は、ガチガチのモノをさっとタオルで隠して立ち上がり、唖然と見つめる龍生を残して出て行ったのだ。 龍生はその状況を即座には理解できなかった。 男と入れ違いに入ってきたヤツに龍生のデカくいきり勃った雄をしっかり見られても、まだしばらくそのままで座っていた。

 
 艶話 新しい世界 第3話 につづく

続きを読む "艶話 新しい世界 第2話"

| | コメント (0)

2007年3月31日 (土)

艶話 新しい世界 第1話

 日曜の昼下がり、龍生が通うフィットネスジムはずいぶんと空いていた。
 

C05jga3169_1 ビルの最上階にあるプールは天井がガラス張りで、夏の終わりの今は、まだ強い日差しが広いプールエリアいっぱいに差し込んで気持ちがいい。 龍生は、壁面の多くと天井がガラス張りで開放感あふれるプールが気に入って、このフィットネスジムに通っているのだ。 が、ここが、男を求める男たちがたくさん利用しているところだとは知らないでいた。 たまに変な雰囲気を感じたり変わった行動をする男たちを目にすることがあって、龍生はこのジムがちょっとおかしいとは思ってはいた。

 フィットネスマシーンに腰掛けながら、スパッツの膨らみを誇示する男。
 ジャグジーの淵に腰をかけながら、自信のイチモツを見せびらかす男。
 シャワーブースが並んだ通路を、モノをでかくしたまま歩く男。

 龍生もまたその男たちと同じようにこのフィットネスジムでは、龍生自身のでかいモノを惜しげもなく晒していた。 風呂場のジャグジーでは湯船の淵に腰掛けて太い竿を手に取ってみたりした。 ロッカールームでは、でかいモノをブラブラさせて歩いた。 洗面所の鏡にはモノがよく映るように立ったまま濡れた頭を拭いたりした。 そうして、龍生は露出したいという自分の性癖を満足させていたのだ。
 

 大学を卒業して就職した龍生は、柔道をやめてしまっていた。 いまこうして仕事をするところが道場から遠く離れた土地だったために通えなくなっのがその理由なのだが、それよりも、慕っていた道場の先輩が海外に赴任したために柔道を続けていく気力を失ってしまったことが大きく影響をしていた。 新しい街で暮らしはじめた龍生は、柔道に変わってフィットネスジムに通うようになっていた。

 龍生が通いだしたそのフィットネスジムのジャグジーとサウナは、男を求める男たちの恰好の狩の場となっていた。 今日もそのジャグジーの中、 龍生は自分の脚に、隣に座っているヤツの脚が触れているのはわかっていた。 その脚の持ち主は、熱心に筋トレに励んでいる男。 龍生はその男と何とかことばを交わしたいと日頃から思っていた。 それは性的な興味からではなく、真面目にトレーニングをやっている仲間としての興味からだった。

 その男の身体には無駄がない。 重いバーベルを上げて作った筋肉ではない、走ったり泳いだりをしてついていった筋肉が、男の全身を覆っているのだ。

Gt_181_1 男を求める男たちの狩猟の場として有名なフィットネスジム。 ある者は鍛え上げた筋肉を誇示して、あるものはズル剥けのデカイ男を誇示して、今日の男を漁っている場所である。 いま、ジャグジーの中で龍生と足が触れている男も、トレーニング中に穿いているスパッツの前をモッコリとさせて、男の大きさを誇示しているその手の男のひとりなのだ。 日によってはモノの形がはっきりわかるようなピッチリしたスパッツを穿いて、男を見せびらかす日もあるくらいの男なのだった。 龍生もその男のデカイ膨らみの中身を想像したことが何度かあったのだ。

 最近の龍生はこの男のモッコリに刺激されて、スパッツの下にケツワレを穿くのをやめていた。 ただ、ピッチリしたスパッツを穿かずに、少しダブツキ気味のものを龍生は選んでいた。 その方が龍生のでかいモノの重量感を表現しやすかったからなのだ。 そうすることで、露出癖のある龍生の性的欲求を、ほんの少しだが満たしていたのだった。

 「こんにちは、いつも真剣にトレーニングしておられますね」
 「あ、ああ、ええ、まあ・・・」

 話しかけようとした矢先に相手の男から急に話しかけられて、龍生はどぎまぎしてしまった。 が、それと同時に相手の手が、龍生の太ももの上に置かれたのはしっかりと認識したのだった。

 
 艶話 新しい世界 第2話 につづく

続きを読む "艶話 新しい世界 第1話"

| | コメント (0)