艶話 愛しい人

2007年5月 8日 (火)

愛しい人 あとがき

Affection109 若いころの龍生は、人を好きになるということが恋愛の気持ちから起こるのか、憧れ、すなわち自分がその人のようになりたいと思う気持ちから起こるのか、そのふたつの違いがわかっていませんでした。

 憧れ。 自分が持ち合わせていない容姿なり考え方なりを持つ人をうらやましいとおもう気持ち、自分がそんな人になりたいと思う気持ちが恋愛だと思っていました。 ここに登場した“数馬”は、龍生にとっては憧れの人だったのです。 しっかりした考えを持ち、着実に仕事をこなす、逞しい身体をした数馬に、龍生は自分がそんな男になりたいという憧れの気持ちを持っていたのです。

 そんな数馬と龍生は、このあと2年ほどをいっしょに過ごします。 その間龍生は、数馬にずっと憧れ続け、彼のようになるべく生活を続けていきます。 ところが数馬はそんな龍生を、徐々に疎ましく思うようになるのです。 龍生の存在が重く感じられるようになっていきます。

 物語を読んでおわかりのように龍生は、最初こそ数馬のリードでセックスを覚えていきますが、早い時期にその立場が逆転するのです。 つまり、セックスのときはいつも龍生がリードをして数馬が受身の立場になっていきます。 数馬と龍生はセックスにおいての役割はなんら問題のない二人なのですが、普段の生活においては龍生が数馬についていく役割で過ごします。 それは年上である数馬を龍生が立てるようにすることと、憧れである数馬の言動を真似ていこうとする龍生のやり方からきているのです。

 ところが、そこに数馬の不満が鬱積していくのです。 セックスで受身の数馬は、普段の生活でも強い男についていきたいと思う性格を持っていたのです。 はじめのうちはその役割を受け入れていた数馬ですが、やはり 『甘えたい』 という数馬が持つ本来性格を押さえつけてやっていくことができなくなるのです。

Pauljohnson5 別れは、数馬のほうから切り出しました。 そのとき、別れる理由を数馬ははっきり言いませんでした。 男として、言えなかったのです。 

 
 別れから何年か経ったあるとき、龍生と数馬はもう一度関係を持ちます。 別れたあと二人が暮らした街を離れた龍生が、何年ぶりかで仕事でその街を訪ねたときに再会したのです。 その間に充分に経験を積んだ龍生は、数馬をやさしく包み込んであげることができました。 一方の数馬も、大人になった龍生の胸に、こんどは素直に顔をうずめることができたのです。

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2007年5月 6日 (日)

艶話 愛しい人 第3話

 艶話 愛しい人 第2話 からのつづき

 
Cz_holman_twins03 数馬は優しかった。 会いたいという龍生を断ることはなかった。 ふたりは会わない日はないくらい、ずっといっしょにいた。 お互いの生立ちを語り合い、仕事の悩みや家族の悩み事も語り合った。 もう何でも語り合える、何でも許しあえる仲にはなってきてはいたが、龍生は数馬にひとつだけ負い目を感じていた。 セックスである。 会えば必ず盛り合うふたりではあったが、龍生は未だに数馬を満足させられない自分に苛立ってきていた。
 
 そんな龍生の苛立ちを、優しい数馬は気がついていた。 数馬は何とか龍生を優しく導こうと考えを巡らせていた。

 「なあ龍生、俺、おまえにやってほしいことがあるんだ」
 「なに? 俺、数馬のためなら何でもやるよ」
 「うん・・・、掘ってほしいんだ、おまえのでかいモノで・・・」
 「・・・・・」
 「おまえが俺のモノを咥えてくれるまで辛抱しようと思ってたんだ。 でも、いいんだ、咥えてくれなくても。 でも、だからと言ってこれまでにしたくない。 おまえ、後ろの穴を掘ったことはあると言ってただろう? できるだろ? 俺、おまえが欲しいんだ」
 

 龍生のデカクいきり勃った雄を、今日の数馬はいつにも増して口と舌で愛撫をした。 太い竿を横から咥え、唇を上下に動かした。 竿の先にでんと構える亀頭にも、たっぷりと唾を塗りこんで舐め尽くした。 龍生がいちばん悶え狂う大きく張ったカリの溝にも、舌と唇と使って入念に刺激を与えた。

 仰向けに横たわった数馬の脚を、数馬自身が手で大きく開いている。
 その中心部、たっぷりとオイルを塗りこんだ数馬の穴が龍生を待ってヒクついている。

 数馬は自分の指で、いままで散々使い込んできた自分の穴を充分にほぐしていた。 デカイ龍生を迎え入れるには、さすがの数馬も入念に準備をしないと不安だったのだ。 さらに数馬は龍生にも、指でほぐすように促がしていた。 そしていま、数馬の大きく開いた脚の間にある穴に、龍生は指よりもずっと太いモノを押し込もうと乗り出したところなのだ。

 数馬は、その瞬間にブスリと何かが破れるような音を聞いたような気がした。
 龍生は、その瞬間にズルっと何かを引きずるような音を聞いたような気がした。
 
 すでに数馬は、腹の底に重い異物がぶつかるような感じに襲われている。
 その時龍生は、デカイ亀頭が思い切り締め付けられる快感に襲われはじめていた。

 数馬は痛みは感じていない。 ただ、ものすごく硬いものが腸の壁を押し広げて、身体の上の方まで上がってくる感触を味わっていた。 下唇を噛み思い切り頭を仰け反らせて、襲ってくるかも知れない痛みに耐えようとしていた。 が、痛みは来なかった。 龍生の腹が自分の腹に触れる感触で我に帰り、龍生の顔を見た途端に、身体の奥の方からこみ上げてくる得も言われぬ快感に襲われはじめていた。

 龍生はデカイ亀頭と太い竿を包み込む、激しい圧力を自分の雄に感じていた。 それは、龍生の亀頭が狭い穴をこじ開けて奥に進むほどに、激しい力で包み込んでいった。 大きく上下する数馬の逞しい胸を見ながら自分の雄を押し込んでいく龍生の腹が、数馬の腹に触れた感触で我に帰った龍生が数馬の顔を見た途端に、深く穴に押し込んだ雄の先から得も言われる快感に襲われはじめていた。

 数馬の両足は、龍生に足首を持たれて大きく広げられている。 その中心部に刺さった龍生のデカイ雄は、数馬の最も感じる深い穴にスッポリと飲み込まれてまったく見えない。 その穴を見下ろしながら、龍生は自分のぶっとい雄が数馬の穴に入ったりでたりするようすを眺めている。

 スッポリと入った竿を、腰を引いて全部抜く。 デカイ亀頭に手を添えて、こんどは一気に奥まで押し込む。 こんどは二、三度浅くピストン運動を楽しんだあと、スッポリと抜いて自分のでかさを確認し、奥まで一気に押し込んでいく。 龍生はそれを何度も繰り返し、数馬の穴を龍生のでかさに慣れさせていった。

 数馬の穴は、いままでにぶっとい竿を何本も咥え込んでいるにも関わらず、龍生の太さで穴の壁をいっぱいに押し広げられて新たな悦びを覚えはじめていた。

 
 自分のぶっとい雄に突きまくられる数馬が、ダラダラと先走りを流すようすを見ていた龍生は、何を思ったか、急に穴から雄を抜いたと思うと、数馬のごついモノをいきなり口に含含んだ。 一瞬、腰を引く数馬。 赤黒いゴツゴツとした数馬のモノが龍生の口にスッポリと・・・

Gg019_1 龍生はこんどは迷わなかった。 正直言って、龍生は女の穴の方が数馬の穴よりもいいと思った。 穴の絞まり具合も、穴の中の感触も、龍生の雄から上がってくる快感は女の穴の方がいいと思った。 が、それよりも、龍生は頭で、心で、快感を覚えていた。 龍生のデカイ雄を男の穴で咥えてくれている数馬を、愛しく思いはじめていた。 龍生の雄が与える快感でのた打ち回る数馬を、愛しくて堪らなくなっていた。

 みようみまねで覚えたやり方で、龍生は数馬のモノをしゃぶった。 赤黒いぶっとい竿に手を添えて、ごつい亀頭に舌を這わせた。 アングリと口を開いて、竿の先からカリまでも口の中に入れた。 亀頭の裏側の縫い目のところに舌を這わすと、数馬が声を出して悶える。 カリの溝に舌を強く当てて舐めると、数馬の鈴口から水玉が溢れ出てくる。

 数馬は、龍生の口の愛撫に、一気に悦びをほとばしらせた。 テクニックがすばらしかったのではない。 いつもの数馬ならその程度で射きはしない。 龍生が自分のモノを咥えてくれたことに感動したのだ。 その感動が、イッキに数馬を頂点へと押し上げたのだった。

 噴出した数馬の悦びの汁をラブオイル代わりに塗りたくった龍生の雄が、横たわった数馬の顔の上に被さっている。 自分の顔にかかった数馬の汁を、龍生はデカイ雄に塗りたくって扱いている。

 「ぶちまけてくれ、俺の顔にも」

 龍生は数馬が愛しくて堪らなかった。 龍生の雄の汁のほとばしりを顔面いっぱいに受けた数馬が、愛しくて堪らなかった。
 

 龍生の腕の中で数馬が寝息を立てている。 射ったあと決して腕枕をしてやることのなかった女たちと違って、龍生は自分の腕の中に数馬を抱いて眠っている。 

 
 了。

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2007年5月 4日 (金)

艶話 愛しい人 第2話

 向かいあったシャワーブスで、男がこっちを見ながらデカクなった竿を扱いている。 片手は自分の乳首をまさぐり、もう片方の手で、石鹸の泡を塗りたくったゴツイ竿を扱いている。 龍生を睨んだまま、男は床に座って、乳首をまさぐっていた指を自分のケツの穴に入れはじめる。 半開きに口を開き、トロンとした目で龍生を見つめる。

 愛しい人 第1話 からのつづき
 

Cz05jga3205 手の動きが速くなる。
 ゴッツイ亀頭が膨れあがる。
 太い竿を、デカイ亀頭を、男の手が暴れる。
 目は、じっと龍生を凝視する。
 
 こどもの頃から柔道で鍛えた龍生の身体は、バランスよく筋肉がついて見栄えがした。 その筋肉は作られた膨れ上がった筋肉ではなく、硬く締まった自然にできた筋肉だった。 龍生が通うこのジムで、筋肉に覆われたその身体が、時に羨望の眼差しで見られていることを龍生は充分意識していた。 見られることで悦びを得る性質を持った自分であることを知っている龍生は、その視線をたっぷりと楽しんでこのジムに通っていた。

 
 女たちとのセックスライフを謳歌している龍生がこの街で迎えた二度目の夏、龍生は全身に硬い筋肉をまとった男に嵌まっていた。 龍生よりも3歳年上のその男は、鍛えた身体を惜しげもなく晒し周囲の目を釘付けにしていた。 龍生もまた、一心に筋肉を動かしてマシーントレーニングに励むその男を、同じ筋肉を鍛える仲間以上の感情で見つめることがあったのだ。
 

 「数馬、今日、何を食う」
 「龍生、おまえの食いたいものでいいよ」

 3ヶ月ほど前の夏のはじめに、このジムのサウナで初めて数馬の固い雄を握った龍生は、すっかり男同士の生活に馴染んできていた。 ふたりはほぼ毎日ジムでいっしょにトレーニングに励み、その後はどちらかの部屋で盛り合う生活を続けていた。

 数馬は、フィットネスジムのサウナで龍生とふたりっきりになると、決まって龍生のデカイ雄にむしゃぶりついてきた。 ジャグジーに浸かりながら、龍生のデカイ亀頭と大きく張ったカリを扱いて、龍生の男が大きくなっていくのを楽しんだりした。 シャワーブースでキスをしながら扱きあったこともあった。

Bw0461 龍生が生まれて初めて、自分以外の男のモノを触ったのが数馬のデカイ雄だった。 初めてサウナで盛った日、龍生は数馬のモノを握るのがやっとだった。 それ以上の男どうしの営みを龍生はできないでいた。 その数日後に数馬の住む部屋で素っ裸で向かい合った時も、龍生は数馬のテクニックに狂ったように雄叫びを上げて悦びをほとばしらせたが、数馬のモノは手で射かせただけで終わっていた。 龍生は数馬のモノに手だけでしか触れることができないでいた。

 「いいんだ、おまえがやれるようになれるまで、俺は急がないから」

 と、どうしても踏み込めない龍生に数馬は優しく接してくれていた。 そんな龍生に数馬は優しく接しながらも、ふたりのセックスは日を追うごとに過激さを増していった。 

 
 つづく

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2007年5月 2日 (水)

艶話 愛しい人 第1話

 龍生が就職をして新しい生活をはじめたこの街で、二度目の夏がやってきていた。 龍生が生まれ今も実家がある街からも、学生時代を過した街からも遠く離れたところで、龍生は学生時代の時よりもさらに勝手気ままな生活を楽しんでいた。
  

Cz_t1 龍生はこの街に来て早々から、女漁りはじめていた。 通いはじめたフィットネスクラブで、深夜のディスコで、ちょっといいと思う女には片っ端から声をかけてはベッドに誘っていた。 ただ、会社の女と仕事先の女には手を出さなかった。 それは誰に教えられたわけでもない、好き者の男の本能が龍生に警告を発していたのだ。

 龍生は、女との交わりでは、正常位よりもバックから突っ込むスタイルを好んだ。 ケツを高く上げさせて、立ったままやることを好んだ。 その方が自分のでかいモノが女の穴を入ったり出たりするのがよく見えるからだ。 ふたりで横に寝転んで後ろから女の穴に入れ、女の片方の脚を高く上げさせた格好を鏡に映して楽しんだりした。 パックリと開いてヌルヌルした女の穴に、ぶっとい竿が突き刺さっているようすを見ながら腰を振るのが好きだった。

 龍生はまず100%、女の部屋でやった。 それができない時はホテルを利用した。 決して女を自分の部屋に引き入れることはしなかった。 それは、女の男に対する独占欲をかわすためである。 龍生は学生時代に、一度だけのつもりで誘った女を自分のアパートに引き込んだために、そのあとずいぶん長いあいだ苦しめられた経験があったのだ。 龍生は女の身体の扱い方だけではなく、心の扱い方もたくさんの経験から学んでいた。
 

 龍生は思う存分セックスを楽しんだ。
 セックスをするためだけに女に声をかけまくっていた。
 デカイ龍生の雄にむしゃぶりつく女が見たくて声をかけていた。
 太い龍生の竿が女の穴を出たり入ったりする光景が見たくて女を連れ込んだ。
 デカイ亀頭が女の穴に沈み込んでいくさまを見たくて女に酒を奢っていた。

 龍生は、ただ快楽を得るためだけに女をくみしだいていた。 そこには肉体の満足があるだけで、心の安らぎはなかった。 人と人との交わりは肉体の快楽があるだけで、心の通いがあるものなのだということを、龍生はまだ知らないでいた。


 龍生は、子どもの頃から続けていた柔道はやらなくなっていた。 学生時代は何とか続けていたのだが、尊敬する道場の先輩が海外へ赴任してしまって教えを乞えなくなってからはすっかりやる気をなくしてしまい、就職と同時にやめてしまっていた。 そしてこの街への越してくると同時に、龍生はフィットネスジムに通いはじめていた。

Gg018 だが、通いはじめた頃の龍生は、このジムが男を求める男たちの社交の場であることは、まだ知らないでいた。 男と男が交わる世界があることを、龍生は知ってはいた。 知っていたし実際やったこともあったのだ。 ただそれは自分の意思からそうしたのではなく、そうされることに身を任せただけのものであった。 そこには金が介在しているだけで、気持ちの入る余地はなかった。

 そのジムが、どこか変だと龍生は気がついてはいた。 龍生の向かい側のフィットネスマシーンに座ったヤツが、龍生の股間を見ながら自分の股間を揉みはじめたのを見たことがあった。 プールの横にあるジャグジーの中で、隣に座ったヒゲ面のヤツに競パンの上からデカイ龍生自身を握られたこともあった。 シャワーブースが並んだ通路で、男をおっ勃てているヤツを見かけたことがあった。 ロッカールームででかいモノをブラブラさせて歩く龍生を、必ず誰かが見ていることも意識してはいた。 一度などは・・・

 
 艶話 愛しい人 第2話 につづく

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