銭湯の話 ３

　窓辺に置いた温度計は１０℃。　今年一番の冷え込み、って表現するほどの寒さではないけど、もうすぐ冬が来るんだと実感する朝です。

　
　さてさて日課となった仕事帰りの銭湯です。　昨日も残業を済ませて汗を流して帰ろうと、駅を通り越して銭湯への道を歩いてたら職場の人にばったり。　『あれ？　どこに行くんですか？』　と訊かれて　『銭湯によって帰るんですよ』　と答えたら　『俺も行こうかな』　と。

　これにはちょっとドギマギしてしまいましたよ。　だって、六尺の日焼け跡、薄くなってきたとはいえ未だきっちりとついてますからね。　何の日焼けの跡かはわからなくても普通じゃないのは明らかだし、訊かれるのも明らかだからね。　友人たちやまったくの見ず知らずの人に見られるのは平気でも、職場の人となると話は別。　彼は何かの機会に職場でその話に触れるだろうしね。　昨日はけっきょく彼は入らなかったけど、時間の問題かな。

　
　六尺の日焼け跡といえば、この前書いたブログ　戸越銀座温泉　にいただいたコメントに　『この有名な銭湯でも、六尺焼けした人すら来ないのかな？』　とあったんだけど、こっちの人たちに有名な銭湯やスーパー銭湯ででも一度も自分以外の人に会ったことはないんだな。　○ッテンサウナでは見かけるけど、それすらほとんどない。　そういえばフィットネスジムでも見たことはないね。　まあね、みんなが俺のように、六尺の日焼け跡を見せるのも銭湯に行くひとつの目的、なんてことはないだろうから、お目にかからないのも当然と言えばそうなんだろうな。

　
画像は、栗浜陽三氏の作品から。
　

　小さな露天風呂の湯船の淵の腰をかけて足だけを湯につけてるあいだ中、湯に浸かってる子どもが俺の股間を凝視してんだよ。　変な気分だったな。