渋谷の絵

　夜明けの頃、西の空の雲が朝日を浴びてオレンジ色に染まっていました。　雨が来るのでしょうか。

　
　東京･渋谷の、ＪＲや地下鉄銀座線の駅から井の頭線の渋谷駅に向かう通路に岡本太郎が描いた大きな壁画があるのをご存知でしょうか。　“明日の神話”　という題名の絵だそうで、原爆が炸裂する瞬間を描いたものなのだそうです。

　
　たまにその絵の前を通ることがあるんだけど、掲げられた直後に一度だけ立ち止まって見て以来、その絵が視界に入らないようにして急ぎ足で通り過ぎることにしてるんだな。　最近ではその通路の真下の道路の横断歩道を通ることにしてるよ。

　
　一昨日は広島、明日は長崎、そして８月１５日。　日本人は、病気を患っていることを自慢することをするめずらしい民族だそうだけど、戦争の話をする人にも同じものを感じてしまうことがあるんだ。

　
　今日から高校野球。　仕合を中断して黙とうをする高校生たちと同じように、この日だけは俺も黙とうするよ。

　
画像。　東京、駒沢公園にて。
　

　もしもあの戦争が違った状態で終わっていたら徴兵制度は続いていたかもしれない。　そしたら俺は戦場に行っていたかもしれない。