類とも

　涼しい一日でした。　来週はもう１０月。　そろそろ電気蚊取りは片付けなくちゃ。

　
　一週間前の日曜、六尺の日焼け跡が薄くなっていくのにちょっぴり寂しさを感じて、上野の２４会館の屋上に出かけてしまいました。　連休だからか、靴を入れるロッカーの空いているところをわざわざ探さなければならないくらいの混みようで、屋上にも寝そべる隙間がないくらいの人。

　にもかかわらず、六尺野郎はおらず。　風呂でも、六尺の日焼け跡のある人は見当たらず。　つくづく自分は稀有な存在なんだと認識した次第。　その、ガチムチデブで溢れる中、屋上で六尺で寝そべって、そのままの格好で薄暗い廊下を歩き回って、風呂場では六尺の日焼け跡を晒して歩くチビの俺は、もう絶滅危惧種、です。

　
　さてとこの世界、ガチ好きはガチになろうとし、ムチ好きはよりムッチリを目指し、デブ好きは・・・。　と、自分の身体を自分が好む身体に仕立て上げていく傾向が強いようですな。　余談だけど、若者が好きな年寄りがやたら若い格好を、というのを間々見かけたりするのも同じ考え方からだと。

　まあ、ほとんどの人がそういう考え方をする中　『俺が好きなものを相手にわざわざ求めない』　という俺。　これまた稀有な存在だろうと思うんだ。　たとえば、六尺は俺が好きなだけであって、相手がそうでなくてもまったく問題にしない。　が、周りはそうは思わない。　六尺の日焼け跡がある野郎は六尺野郎が好みだと決めこんでしまって、たとえ興味があっても声をかけはしない。　のだろう。
　

　ガチムチの人に感心がいっても見てるだけ。　あの人は細身の俺なんかには興味ないだろうな、とこんな俺でも思ってしまうもの。