冬の越中褌

　雨が上がって、青い空が広がりはじめました。　羽田を飛び立ったジェット機が西を目指して飛んでいきます。

　
　この先しばらくは最高気温が１０℃を下回るとの天気予報、いよいよ冬本番です。　ガスファンヒーターを出してホットカーペットを敷いて、我が家も冬に備えました。　そして、夏のあいだ仕舞っておいたズボン下を洗濯して、寒さに備える準備も万端です。

　若い頃は絶対に穿かなかったズボン下、いわゆるパッチが、昨シーズンからは冬の必須アイテムになりました。　なんせ、寒風吹きっさらしでの作業が一日のうちに数時間は必ずあるという今の仕事、一枚のオーバーパンツよりも一枚のズボン下のほうが暖かいことを実感した昨シーズン、もう手放せなくなりました。

　で、春、夏、秋の三シーズンにわたって活躍してくれたもっこ褌に代えて、冬のあいだは素肌にパッチで通します。　それと共に部屋着ももっこ褌から越中褌に衣替えです。

　
　浴衣の裾からちらりと見える越中の前垂れ。　銭湯の脱衣場の床机で、越中の前垂れを垂らして涼む姿。　キリッと締めた六尺が色っぽいのは当然なんだけど、越中の前垂れの色気も捨てたもんじゃないですよ。

　
画像。　富士山静岡空港にて。
　

　六尺褌、人前で締めるのは平気なんだけど、解くときは恥ずかしさを感じる。　いつまでたっても慣れません。