大人の赤

　
　暑い！　エアコンで快適な部屋、窓を開けると熱風が吹き込んでくる。　もう９時を過ぎてるのにですよ。

　
　先週一週間、沈みながらも、いろんなことを考えましたね。

　仕事のこと。　そう、男はやっぱり、何をさておいても仕事が第一だから。　ベテランたちはいつものように先の予定を訊きにくる。　若いやつ等は愚痴や希望を言ってくる。　たかがパートタイマーだけど、役割は背負ってるわけだから。　調整役。

　８０歳を越えた伯母のようすが芳しくないらしい。　老々介護の伯父が頻繁に電話を掛けてくる。　両親が死んで京都に帰省する義務がなくなったと思ったら、こんどは・・・。　これも役割。

　お気に入りのイントラ君になかなかアプローチをしない俺に、少々苛立ち気味の俺のブログの読者諸兄もいらっしゃることと存じ上げ候。　実はこれには、長くて深い訳がね。　俺の恋愛には必ず当てはまるひとつのパターンがあってね、それを受け入れる決心がついておらんのですわ。　件のイントラ君がそのパターンに、とは限らないと諸兄は言われるだろうけど、永いゲイ生活において俺が好きになったヤツの中にひとりとしてその例から外れたことがないとなると、やはりね。　これも役割に御座りまする、かね。

　
　さてと、大人の赤。　俺には　“赤”　が似合う、たとえば赤いポロシャツなんかが似合うと言われてその気になって買ったりしたことはあったんだけど、買ってはみたもののタンスの肥しの繰り返し。　ダメになるまで使い古したのはエンジの競パンくらいくらいでね、六尺褌ですら持ってはいるものの、って状態なんだよな。　真っ赤の六尺は去年までの日焼け用、さくらの花びら柄はタンスの肥し。

　ところが何を思ったか、先週の落ち込みから立ち直りかけた今週、週明け早々に、赤色の古典柄　“疋田”　と茶色の　“吉原つなぎ”　を注文、今日それが届きました。

　
　大人の赤。　仕事も伯父と伯母も俺の役割。　イントラ君については俺が勝手にゲイだと決めてるだけのこと。　と消極的。

　
画像。　大阪、近鉄、鶴橋駅にて。
　

　両肩にずっしりと、役割。　重い。