原発マネー 震災から一年
東京は、雨の一日になりました。 傘を差す手はもう冷たくはない。 明日は一気に春、のようですよ。
しばらく前にテレビで、原子力発電所がある自治体へ国や電力会社から支払われた金、原発マネーの特集をやってましたね。 原発を造るから金を支払う、そして原発が運転されている限り金が入り続ける。 自治体は住民からの税収入と原発関連の収入とで予算を組んでいくわけだけど、原発関連の収入が総収入の半分くらいにまで達していた自治体もあるんだとか。
何故に自治体の予算の半分近くにまで達する膨大な金を、国や電力会社は支払い続けるのか。 まあ誰も引き受けない、たとえば命に関わるような危険な仕事は賃金が高いのと同じ理論、だろうな。
それでその自治体や住民は潤っていたのだから、だから事故が起こったからといって文句は言うなよ、とは言えないだろうね。 たぶんそんなに危険なものだとは言われなかっただろうし、思いも寄らなかったから引き受けた、ってことはあるだろうからね。 でもしかしだ。 わざわざ過疎地に造ってるわけだし金も支払い続けてるのだから、電力会社も国も地方自治体もある程度の危険は承知の上だったんでしょう。 安全なものなら東京湾の埋立地に造ればいい、と誰もが考えるでしょ。
金、というものはそんなときにものを言うんだな。 とある県の知事選で、原子力関連の施設の受け入れ推進派の知事の再選が危ういからと、施設から遠く離れたその県内の自治体にも補助金をと請われて・・・、それで、とは言えないのかもしれないけど結果は当選。
再稼動。 自治体は受け入れるんだろうかね。 補助金で成り立ってた自治体の財政をこの先どうする。 潤っていた地域の企業はこれからどうなる。 しんどい選択を迫られていくんだろう。
画像は、福井県、大飯原子力発電所。
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