ズボンの下の結び目が気になって

　
　部屋の中は１８℃。　真冬なら、これでも寒くてヒーター点けてたけど、今日は薄着でも大丈夫。　日差しが強くなって部屋の中が明るいから、気持ちまで明るい。

　六尺を締めてズボンを穿くと、ベルトの下側にぐるっと盛り上がりができる。　真後ろの六尺の結び目のところは、さらにポコンと山になる。　目立ちはしないかと気になりますよね。　今日のような陽気だと上着を羽織らなくていいかもしれない、これからの季節はズボンの生地も薄いのを穿くようになる。　だからよく目立ちます。　ズボンの下の結び目が気になって、というコメントをいただきました。

　六尺褌を初めて締めてから、下着として毎日締めるようになるまで３年。　毎日となると、それまでの３年間には気がつかなかったことが起こるようになってくるんだよ。　スボンのベルトのすぐ下、六尺のよこ褌が腰をぐるっと回っているところが磨り減ってくるんだな。

　
　俺、通勤の時も遊びに行く時もバッグはショルダー。　いつも左肩に掛けるのが癖で、ぶら下がったバックが左の腰の辺りに来る。　そこが、六尺のよこ褌にズボンが擦られて、チノパンもジーンズも磨り減って色が変わってくるんだよ。　これはマズイと、よこ褌をあまり捩らず、盛り上がりを低くしてもやっぱり。　さらには毎日となると、左側だけじゃなく腰から後ろ側がぐるっと、ベルトの下側にもう一本ベルトをしているように色が変わってしまったんだな。

　これは仕方ないかな。　目立たないようにするには、薄い生地の六尺をあまり捩らずに締める、くらいかなぁ。　俺はキリキリと捩って締めて六尺の存在感を味わいたい派だから、後ろの結び目のところが山になるって目立つのを楽しむことにしてるんだ。

画像は、栗浜陽三の写真集“渾遊”から。
　

　俺たちはどうしてもそこに目がいく人種だから。