六尺はお仕立てで

　
　洗濯日和です。　予報では今日は気温が２２℃まで上がるとのこと。　青い空に白い六尺が映えてます。

　もう先月のことですが、久しぶりに一枚、江戸小紋の六尺を買いました。　“のしめ”　という紋様らしいです。　普段は　“白”　の晒し木綿のものを締めることが多いんだけど、柄物に興味が移る時期があるんだな。　どうもたぶん毎年、春のはじまりの頃、気分が上向きと言うか外向きと言うか、そんな気分になる時期が来ると柄物の六尺を締めたくなるみたいです。

　六尺はいつもどこで買います？　とメールをいただくことがあるんだけど、俺はほとんどネットショップ、通販です。　実は俺、買い物というものがあまり好きじゃないんだな。　スーパーとかコンビニとか、陳列してあるものから勝手に選んでレジで清算、というのは苦にならないんだけど、専門店やデパートのような対面販売のシステムの店が、ダメ。　ユニクロのように店員は客を放ったらかしにしてくれればいいけど、絶妙なタイミングで近づいてくる販売員のいるところが、ダメ、なんです。　だから通販。

　ＢＩＧＧＹＭで買いました。　たぶんここが一番、品揃えが充実してるんじゃないかな。　六尺だけじゃなく他のいろんなものもね。　でも、買って帰って広げてみると、やっぱり・・・、でした。　半幅の六尺は反物を半分に切って作るから、縫製は片側だけをやれば布がほつける（注＊）ことがないでしょ。　だから片側だけを縫ってあるものがほとんどなんだけど、やっぱりこれもそうでした。　これだと、使うに連れて生地がヘタってくる、そのヘタり方が左右で微妙に違ってくるんだよ。　だから通販。　両側をきちっと縫製してくれる業者のところで買いますよ。

　
　注＊　ほつける　　京都弁です。　布の切り口から織ってある糸が徐々に解けていく状態。

画像。　東京・浅草、浅草寺にて。
　

　普段は見せるわけじゃないのに柄にこだわる。
　（画像の柄は勝ち虫）