感触

　

　ソメイヨシノがすっかり葉桜になった東京、昨日の暴風の後、一段と暖かさが増しました。　春本番。

　ちょっと沈みがちだった気分が４月の声とともに上向いて、この暖かさで一段と開放的になってる俺。　はっきり言って　“脱ぎたい”　衝動がもう充満してるのですよ。　脱ぎたいと言ってもいわゆる露出趣味の露出じゃなくて、フィットネスジムで思い切り汗をかきたい、広々としたプールで泳ぎたい、海辺の木陰でひがな一日、本を読んでいたい、って欲望が沸々と。

　４月になって出勤した日は三日、その三日とも六尺褌を締めて行きましたよ。　４月になったら、と決めていたわけじゃなく、月曜日の休みの日にインターネットでいろんなものを読んでたら急に気持ちが軽くなってね、火曜日の朝に　『そうだっ！』　と思い立ってね。

　でもね、やっぱり仕事柄、一日中締めっぱなし、ってのはちょっとキツいのですよ。　どうも俺は何につけても　“感触”　ってものがすごく気になるようで、締めた時点での感触が時間とともに変化していくのが不快、なんだな。　動きの激しい日はその変化も激しいからね。

　それでも、六尺を締めてる感触、ってのは気持ちのいいもんだね。　腰の締め付け感、モノの固定された感触、ケツタブの谷間を通る捩った布の感触。　すて難い！

画像は、矢頭保氏の写真から。

　

　不思議な代物。