海

　

　いい天気でしたね。　夏日になったみたいですよ。　でも風はまだ乾いていて、爽やかな一日でしたね。

　俺が生まれて育ったのは京都市。　海がない。　俺にとっての海というのは、年に一度、家族で行く海水浴旅行での海だった。　京都府の丹後半島、久美浜、網野、間人（たいざ）なんかの海水浴場に二泊三日で行く海が、唯一の海だった。　小学校の臨海学校は若狭の高浜。　海で泳ぐ、というのを初めて経験したのはこの臨海学校、５年生の時だったね。

　民宿から海岸までの、どこかのお宅の軒先とか畑の畦道とか、日が当たってるところと陰との白と黒との極端な差とか、ゴム草履を履いて歩く乾いた土の道の景色とか、もう何十年も前のことなのに鮮明に頭に残ってる。

　今日、今年初めての海に行ってきたよ。　神奈川県逗子の海にね。　もちろん、白い六尺褌を締めて、ちょっとの時間だったけど日焼けを楽しんできた。　ただ、風が強くて波も高くて、岩にあたった波飛沫がだんだん強くなってきて、早々に引き上げてきたんだけどね。

　六尺で、海で日焼けしたのって、鹿児島の世論島でが最初なんだな。　それもたかだは８年前。　六尺での日焼けは今年で１５年になるけど、海へ行ったのは意外にも８年前が最初。　つまり、○坪にも塩○にも、それまでは六尺で行ってない。　新○場が多かったんだね。

画像。　鹿児島、世論島にて。
　

　

　夏が来る。