旅順

　

　昨日の夜の予報では晴れ。　今朝になって見てみると曇り。　もうちょっと気合を入れてよ、と思う今日は曇り空。

　南方へは資源を求めて進駐、侵略をしていたんだけど、北方へは領土的な野心をむき出しに侵略をしていったんだな。　旅順、大連。　やっぱりそういう時代の記憶、もちろん俺には直接の記憶はないけど、この地名には良くない時代のイメージが付きまとう。

　今年、大連に行こうと思い立ったのは、旅順という地域に（ほぼ）自由に入ることができるようになった、と聞いたからなんだ。　かつての中国、かつてのソ連もそうだけど、外国人が自由に出入りできる地域、都市は決められていたんだ。

　旅順の駅を出て海側を見ると、海軍の艦船が停泊しているのが見える。　旅順は日本が占領する以前からずっと軍港で、だから誰もが自由に訪れることができない街だったんだな。　旅順じゃなくても中国は、どこに行ってもカメラを構えるのに躊躇するよ。　特に空港とか駅とか港なんかではね。　でも、どこで構えても止められたことはない。　けどそれは、偶然のような気もしてるけど。

　大きな都市では人は我先にと歩いているけど、ちょっと田舎に来ると人はのんびり。　バスターミナルの周りの道には物売りの人がたくさん。　洋菓子やさんに入ってみたら小さなシュークリームが美味しそうで、量って２元２角のところを２元にオマケをしてくれたよ。

画像。　中国・大連市、旅順にて。

　

　日本にはなくなった逞しさがある。