終わらざる夏
今朝7時のわが家の窓辺の温度計は8℃。 いよいよ冬到来ですね。
もしも・・・。 起こった事実はもうどうしようもないのだけれど、今にも通じる歴史のひとコマを事実を脚色してあるであろう小説で知ると、どうしても 『もしもあの時・・・』 と考えてしまうことは仕方がないのだろうな。 中学や高校の歴史の授業の時間に習わなかったもうすごく大切な “歴史の事実” を、俺は小説で知ることが多いのです。
終わらざる夏。 太平洋戦争のお仕舞いのところの、長かった戦争の時代のほぼ瞬間と言ってもいいくらいの短い時間に起こった事実を題材にした浅田次郎の小説。 どさくさに紛れて起こって、そして固定化されてしまった北方領土の現状というのは知っていたけれど、何かものすごくやるせない気分が残った、重い小説でしたよ。
しっかりした政府のしっかりした外交の大切さ。 経済は一流、政治は三流、とかつて言われた日本の政治、外交だけど、明治維新以来のそれは、欧米の大国の後ろを付いていく、とにかく体裁を整える、ってことに終始しているように思うね。 このところは影をひそめてるけど、国連の常任理事国入りを目指した外交なんかは、そのグループに入って初めて意見が言える、って考えからの体裁作りだったんだろうと思うよ。
前内閣、野田内閣の尖閣諸島の国有化以来、とそれに続く現内閣、安倍内閣の強気の外交は、かつてのおもねる外交での数々の失敗を繰り返さない、という意識が強くなってきたのかな、という印象だね。 それを強行で危ない外交と評する人もいるようだけど、やっと普通の、どの国もがやってる外交を日本もするようになったんだ、という印象でいます。
画像。 中国、旅順にて。
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三つ、考えました。
①僕も浅田次郎さんは大好き。もちろん「終わらざる夏」も感動しながら読みました(文庫本で3巻)。浅田次郎さんの緻密な調査に基づく時代描写、人物設定、文章力。全て一流だと思う。
②日本が「外交下手」なのは何故か。「島国」だから? 「鎖国」っていう「究極の外交拒否」を経験したから? 今はもうそんなこと言ってられない。達さんご指摘の「おもねる」って、決して自分の為にならない。
③達さんも浅田次郎さんを読むんだって知ったこと。達さんは、トム;クランシーさんとかの大仕掛けなサスペンスが好きなんだと思ってた(トム・クランシーさんはこないだ亡くなりましたけど)。次に僕が浅田次郎さんを読む時に、「達さんも、これ読んでるんかな」って一人でニンマリしそうだ。
投稿: guz | 2013年11月30日 (土) 12時14分
guzさん。
売れるようになってからの作品はどうかな、と疑問には思ってます。 無欲と欲の違い、みたいな。
俺は乱読ですよ。 ジャンルは問わず何でも。 浅田次郎作品はほぼ全部、ほぼ、ですけどね。
投稿: 達 | 2013年12月 2日 (月) 10時25分
はじめまして
SNSでこのブログを知り時々拝見させていただいています。
浅田次郎さんの作品を始めて読みました。
終わらざる夏の他にも、読んでみようかなと思ったしだいです。
新たな作品を紹介していただいたみたいで嬉しかったです。
また読んだ本などありましたらブログに書いていただけたら幸いです。
楽しみにしています。
投稿: 太朗 | 2013年12月24日 (火) 13時15分
太朗さん。
ブログを読んでいただきそしてコメントも、ありがとうございます。
そういえば俺は、自分が読んだ本のことをあまり書いていませんね。 これからは紹介がてら書いていきましょうか(笑
投稿: 達 | 2013年12月25日 (水) 11時39分