褌、２０年

　

　昼頃にはお日さまが顔を出すという天気予報だけど、空はまだ一面の雲。　寒々とした、ひな祭りの朝です。

　以前は寒かろうが暑かろうが六尺褌を締めてその上にズボン、だったんだけど、この冬、ケツタブを覆う布のないままズボン、が辛くなってきましたね。　寒いよ。　去年の冬も、寒さに耐えられないみたいなことを書いたような覚えがあるけど、この冬はもう決定的だったよ、ニットトランクスがね。

　六尺を締めた上にズボン下を穿くかヒートテックのタイツ、って手もあるんだけど、それで仕事をすると暑くて。　じゃあロッカールームで着替えて、ってのもいちいち面倒で、ニットトランクス。　さらに、ヒートテックは俺の皮膚にはどうも良くない、ってことも明らかになってきてね。　そんなことを考えながらの毎日もわずらわしくて、ニットトランクスのこの冬です。

　そんな冬だったけど、そろそろ脱しそうだね。　夜明けが早くなったと実感できるようになってきたし日の光も強くなってきた。　駅へ続く桜並木の枝がボリュームを増して、色も淡くなってきたみたいだし、褌の季節もすぐそこまでやってきてる、って感じかな。

　六尺褌を初めて締めてから２０年目を迎えた今年、飽きない自分で驚いてるよ。　１０歳代、中学生の頃にはすでに下着、ブリーフにはこだわりを持ってたような覚えがあるけど、これほど飽きがこない下着は今までになかったね。　残念なのはもっと早くに、せめて２０歳代の後半あたりには六尺に出会っていたかった事。　そうだったらきっと、違う人生を歩んでいたんだろうと思うんだよな。

画像は、栗浜陽三氏の写真から。

　

　若い頃はこんな競パンで日焼けしてた。