褌、自分史 開放

　

　雨が続いて肌寒い東京、仕舞ってたパーカーをまた出しました。　今年は冷夏なんでしょうかね。

　’０５年、与論島の泊まってるホテルの、いわばプライベートビーチで、赤い六尺褌、赤褌で泳いで日焼けをする。　銭湯ででも、ジムのローカールームででも、六尺を解いてそして締めてをするようになった翌年、一般の海水浴場で六尺でいる。　これが俺の六尺褌生活の完成形、って感じだったね。

　包み隠さず、ありのままの自分を表現したい、というのは大袈裟だけど、犯罪を犯してるわけではないのにそれを隠れてこそこそ、というのに疑問を感じ続けてたんだね。　いわゆる露出願望がある人がそれを欲望どおりに表現すると犯罪になるけど、たかが六尺を下着や水着にしていることを隠す必要はない。　ゲイであることを公言すること、それはその影響を自分自身で受け止められるかというと自信はない。　が、六尺褌なら。

　両親が逝ってしまった、という開放感、と言うんだろうかね、それも大きなキッカケだね。　親に迷惑が、って思いが自分の欲求を抑える抑止力になっていたのは確かだからね。　それと、もう５０歳、というのも理由だな。　銭湯の脱衣場で六尺一丁でくつろぐ５０歳のオッサン、ってありでしょ。　それに、生きてきた今までよりもこれから生きていく時間の方が短い、だから今のうちにやりたいことを、という思いもあるね。

　もっと早くに六尺に出会いたかったし、今の自分にもっと早くになっていればよかった、という思いは強いね。　でもいまそう思うのは、インターネットを利用するようになってブログやＳＮＳで情報を簡単に手に入れることができるようになった、ってのが大きく影響しているよ。　六尺褌のことに限らず何事も、自分ひとりではない、仲間が多くいるんだ、ということを知り得たからこそ、今の自分があると思うからね。

画像。　８年前。

　

　世間体は大切です。