国民的な癖
まっ平らな濃尾平野の向こう側にお日さまが昇ってから低い山の向こう側に沈むまで、ここは昼間の時間が長いところです。 夏のような日差し。
俺、『日本史はNHKの大河ドラマで勉強した』 と言ってもいいと思う。 学校の授業では、その出来事が西暦の何年に起こってそれにはこの人がかかわった』 という風に、あった事実だけを教わって、どういう経緯でとかそれが世間にどういう影響を与えたか、なんてのは習ってない。 歴史上の偉大な人物の出自とか育った環境とか歴史に残る事業に至った経緯とか、詳しいことは大河ドラマで勉強した、と言えるね。
そこには、大河ドラマは小説のドラマ化だから小説の作者の創造に加えてドラマの脚本家の創造も加わっている。 だから史実とはかけ離れたものになってるかもしれない。 ひょっとしたら、創造で作文したものが加わっているのは、たとえば大昔に書かれた古文書などのものにもそれを書いた人の創造が加わっているかもしれない。
南京大虐殺に関する資料がユネスコの世界記憶遺産に登録されたわけだけど、史実はどうなんでしょうね。 あったことは事実。 これは日本政府も認めているんだけど、どんなことが行われて、どんな人が殺されて、誰が殺して、それがどれくらいの規模なのか。
この世界記憶遺産への登録で、日本に対する世界の世間の目は日本にとって都合の悪いものになった? そうだろうと思うね。 そうなら、だったら、あったことが事実なら、日本が先にユネスコに登録を申請してればよかったね。 領土問題も拉致問題もそうだけど、見えないふりをして物事を先送りする日本人の国民的癖が、どうもどんどん自分にとって都合の悪い方向へと物事を押しやっていくように思うな。
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事実を知ってて沈黙している人が多く、ほんのわずかな人が事実を発言しているのが現状でしょう。
投稿: 古写真屋 | 2015年10月15日 (木) 02時55分
自国民である同胞に対しても、軍隊内での初年兵や下位の兵へ自殺に追い詰めるまでのいじめや、現代に引き継がれているその現代版のいろいろな所でのいじめも国民的な癖の一部分を表していると言えるかもしれないです。
これについては、他のいくつかの国でも同じことかもしれないですが、徴兵制軍隊で下位者へのいじめがない国があれば、その国民性はとても良いと判断していい基準にできるのでしょうね。
投稿: 古写真屋 | 2015年10月15日 (木) 03時19分
古写真屋さん。
言われるとおりですね。 人を超えて上に行こうとするのではなく、人を押さえこんで自分が上にいようとする、ってのは世界共通の人間の心理だと思うんですよ。 すべてのいじめはその気持ちから来ている、って気がしています。
投稿: 達 | 2015年10月15日 (木) 10時38分