南の島
ベランダのサッシ越しに見る景色は寒いけど、差し込む日差しはぬくぬくと暖かい。 お日さまのありがたさを思う朝です。
『ああ、このままここで暮らしていこうかな』 って、若い頃は旅行でどこかに行く度に思ったものでした。 その中でも真剣に考えたのはニューヨークとサイパンと沖縄。 ニューヨークはその雑然さに惹かれ、サイパンと沖縄は 『ここでスキューバダイビングのインストラクターを・・・』 とね。 まあ、どれも実現はさせず今に至ってるわけだけど、後悔はしてるね。 実現していれば今はどんな生活をしているんだろうと、よく思うよ。
行った先で 『このままここで・・・』 と思うのは、現実から逃げたい、って願望だったのかな。 リセットしたい、一からやり直した、って思いだったんだろうな。 べつに行き詰ってたわけじゃないんだけど、生活を変えてみたいというおぼろげな考えが、俺にしてみれば 『どこか知らない土地へ・・・』 ってことになっていったんだろう。
“サイパンでスキューバダイビングのインストラクター” は 「はい」 と返事さえすれば、というところまでいったんだよ。 34歳の時じゃなかったかな。 一年に数回サイパンに通って、ただ潜るだけじゃなくて行く度に講習を受けてね。 一定の水深で、その水深を保って静止する “中性浮力” の練習で、一時間ほど水の中でじっとしてたりなんかは好きだったね。
でもやっぱり、都会の暮らしがよかったんだな。 もうちょっと若かったら決断してたかもしれないけど、何よりも俺は都会が好きだったんだと思う。 きっとあの田舎では暮らしてはいけないだろうと、当時は都会の刺激の多さが楽しかったんだな。
画像。 沖縄、波照間島にて。
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