ふたつの中国
日の出が早くなってこの時間、お日さまはもうずいぶん高いところに。 春に向かって、気分も揚がってきます。
北京に政府を置く中華人民共和国と国交を結ぶ、その条件のひとつが台北を首都とする中華民国(台湾)とは国交を断絶すること、だったんだね。 ナショナルフラッグキャリア-も、中国へ乗り入れたかったら台湾へは飛ぶな、ってことにもなって、日本航空は “日本アジア航空” という台湾路線専用の子会社を作って対処したんだった。 “中国は一つ” というのが大原則だったんだな。
アメリカの次期大統領が 『一つの中国の原則には縛られない』 と言ったんだね。
かつては中国も、世間とは上手くやっていこう、という流れの中にいたと思うんだ。 “一つの中国” の原則は主張しながらも日本と台湾、アメリカと台湾の関係で目をつぶるところは目をつぶってたように思う。 アメリカが台湾に武器を大量に売ることを、不快感を表しながらもそれ以上の態度は示さなかった。
経済力がついて、世界の貿易、金融に対して影響力が増すにつれていろいろと主張するようになってきた。 やがて領土、領海への野心も隠さなくなってきた。 そしてたぶんその野心は台湾を呑みこんでしまい、東アジアへ覇権を広げ、さらに膨らんでいこうとしているんじゃないだろうか。
世界は権利をむき出しにする時代を迎えたんだろうか。 中国だけじゃない。 アメリカはアメリカファースト、世界の企業を恫喝するような動きを見せ始めたし、ヨーロッパも分裂していきそうな勢い。 日本も、都道府県の知事が手前勝手な動きをはじめてるように思う。
中国はふたつあっていいと思う。 けど、それがきっかけとなって、いくつもに分かれていきそうな気もする。 アメリカの新しい大統領が、もうすぐ就任する。
画像。 台湾、台北にて。
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