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2018年7月17日 (火)

映画館

 
 空は一面の雲。 だけど雨が来るような雲ではない。 蒸し暑い、どうしようもない不快な空気感の朝です。
 
 
 
 東京で住むようになって、ポルノ映画館での初体験、ストリップ劇場と、俺はどんどん深みに嵌まっていくわけだけど、そういう場所があるという情報の入手はそこで知り合った人から聞く、って方法だったんだ。 この時点ではまだゲイ雑誌の存在は知らないんだよ。
 
 

K18_07_17

 ゲイの映画をやってる映画館に入ったのは、上野の不忍池の近くにある映画館が最初。 最初というかね、その後もほとんど行ってないんだな。 やってる映画が詰まらないし、雰囲気も期待してたものとは違ってたからね。 通ったのは男女物のポルノ映画の上映館だったね。
 
 
 激しい所だと、ドアを開けて最後列の手すりに寄り掛かった途端に複数の人の手が伸びてきたこともあったね。 後ろの壁にもたれてたら、3~4人の人に囲まれてズボンとパンツをずり下げられて、ってことも。 脱がされてしまうと服がどこにいったかわからなくなるので、ロビーでパンツ一丁になって服はリュックに入れて背負って入ったこともあったりね。
 
 
 年配の人が多いかというとそうでもない。 未成年かなと思える若人もけっこういたね。 会話はまったくない、手を出すことも手を払いのけることも遠慮なくできる。 欲望の小さなひとつの点だけが接点で、それ以上の期待も後腐れもない。 そんな切羽詰まった感が好きだったな。
 
 
 
 

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 刹那。
 
 
 
 

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